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間取計画で忘れがち・・でも重要な「収納スペース」
●暮らすごとに増えていく「物」
間取計画では、ついつい居室ばかりに気を奪われがちですが、暮らしやすい家を建てるには、収納部分が重要視されます。
日本の場合、四季の移り変わりに応じて、必要な衣類や家具を出し入れするため、納戸やクローゼット、押入れなどの収納部分が必要になります。
また、これから長年暮らしていく上でどうしても増えていく「物」。これらを収納できるだけのスペースをあらかじめ用意しておく必要があります。
●収納スペースの大きさと場所
「収納」と一口にいっても、大きなスペースが必要なものから、小さな隙間でも充分「収納」と呼べるものまで様々です。
収納スペースは、「居室を組み合わせた後の空いた場所」に取られがちですが、家を建てる際には収納スペースと家事の関係など、「作業と、それに伴うものを置く場所」の関係を考え、暮らしに不便のない間取を設計することが大切です。
収納スペースの用途と種類
収納部分とそこに収納する道具類を大きく分けると次のようになります。
- 1.住人が直接出入りし、作業する収納スペース
- 納戸やウォークインクローゼットなど。また、屋外の物置・車庫など。
- 2.住人が中に入らないで作業する収納スペース
- 押入れ、戸棚、クローゼット、その他造り付けの収納スペース。
- 3.家具としての収納スペース
- タンス、ロッカー、本棚、キャビネットなど。
- 4.移動が簡単に行える、小型の収納
- 衣類箱、移動用の小型キャビネット、かばんなど。
設計の段階で頭に入れて置くべき部分は、1と2の部分です。
また、これらの収納部分の計画に際しては、
- 日常的に使うもの、使用頻度が高いもの
- 季節的なもの(使用周期の長いもの)
- 収納する物の大きさ・重さ
- 使いやすさとしまいやすさ(動作と寸法の関係)
などを考えて計画することで、より暮らしやすい家を建てることができます。
たとえば、使用頻度の高いものは、手の届きやすい高さ(頭の高さ~膝の高さ程度)に収納できると望ましいと言われています。
今よりも、将来はもっと増える「家族の持ち物」
入居の時には十分だった収納スペースが、数年後にはいっぱいになることを考えましょう。
「夫婦2人生活から子供が生まれ4人になり、子供の持ち物が年々増える」、「親との同居により思いのほか荷物が増える」ということも十分あり得ることなのです。
特に、お年寄りは長年生活してきた分だけ、物が多いのはあたりまえのこと。
家族から見れば、重要には見えないものにも思い出が詰まっているのです。
将来の家族計画を見込んで、収納部分を確保しておくことはなかなか難しいことですが、移動やリフォームがしやすい設計をしておくことが、長年暮らしやすい家を作るポイントです。
